ツイッターでの前日の予告の後、Pokémon 1008 ENCOUNTERSという動画が2023年1月12日(木)23時(JST)にYouTube上で公開されました。
1,008種類のポケモンたちとの出会いと発見をつめこんだ記念映像「Pokémon 1008 ENCOUNTERS」が公開!
151種類のポケモンが発見された『ポケットモンスター 赤・緑』から始まり、これまでに発見されたポケモンは、ついに1,000種類を突破したよ!
全てのポケモンたちとの、さまざまな出会いや冒険を振り返ろう!
出典:【公式】Pokémon 1008 ENCOUNTERS - YouTube(閲覧2023年1月16日JST)https://youtu.be/qYJwN4cvde0
『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット(SV)』の発売により、ついにポケモンの総数*1が1000を超えたことを祝う形になってます『赤緑』が1996年に発売された際は151種類だったポケモンが、26年(今年2023年2月で27年)という期間と9世代*2におよぶ新作ソフトの発売を経て、大台の1000に乗る日が来るとは…。
ゆうても昔は「このままいつか1000を超えそう(笑)」と冗談で言っていた時期もありましたが、本当にそうなるとは考えていなかったです。なぜなら、そんなに易々と総数1000を超えてほしくないと思っていたので。ぶっちゃけ今でもそう思ってます。
正直やっぱり、あんまりバンバン新ポケモン(新作ゲーム)を出すのは、働きすぎによる過労で早死にしそうな人のことを心配に思うと似たような不安が引き起こされるので、やめてほしいと思ってます…。要は、”コンテンツ”としての寿命を前借りしている状態なのではという心配が先立ちます。
何度も言ってますが、ここ最近の3年おきの新作発売は早すぎると思います。ぶっちゃけ『SV』は、発売日に完成度が間に合ってなかったじゃん…。グラフィックもパフォーマンスもユーザーインターフェースも酷かったですよ…。本当になんで発売延期を選択できなかったんですか……(悲)。
動画の感想
最初の3匹(いわゆる御三家)から始まり、序盤のノーマルタイプや石による進化で出会えるポケモンなど、特徴ごとにグループ分けされているのが楽しいですね。図鑑順に紹介するよりいっきに複数のポケモンを出せるし、大半の新ポケモンとの出会いはやはりゲームの中になるので*3、その点もよかったと思います。
動画内で使われているゲーム動画も、過去の様々なシリーズから引用されており、白黒のドット絵から立体的な3DCGまでバリエーションが豊かなのが印象的ですね。
ちなみに、割と丁寧に紹介されるポケモンと、一気に紹介されていくポケモンの格差がある点については、ある程度しょうがないと思います。あんなにポンポン進めていても、動画の長さが約9分もあるし…。
(動画に表示される吹き出しの)カウント数は増えないながら、リージョンフォームもちゃんといてよかったです。ただメガシンカとキョダイマックスは紹介されなかったですね…。いわゆる"黒歴史"的なものではないと思うので、なんでハブられたのか不思議…。どちらも「ポケモンずかん」では別個のページが用意されているのにこの差はなんでなのか…。
動画終盤、905番目をミュウで〆たのちに、『SV』で初登場したパルデア地方のポケモンが、ひとりひとりじっくり紹介されてるのもよかったです。しかも、それぞれが独自の動きをしていたり、ポケモンの生態を意識した内容や仕草なのがとてもよい…。リククラゲが頭を叩いているのと、楽しそうにジャンプしているカプサイジのシーンが特に好きです。
コレクレーのカウントが999で、その進化系のサーフゴーのカウントが1000なの、こうなるのを意識して新ポケモンの数を決めたのかなという印象です。コレクレーの進化に必要なコインの枚数が999なのは、単に持ち物のカンスト時の最大数が999だからだと思っていましたが、こういう仕掛けにつながっていると考えると面白いなと思います。
あとやはり、BGMもよかったです。登場するポケモン群に合わせた、いろんな曲のメドレーになっていてテンションが上がりました。サントラが出ていない曲*4があるのが惜しすぎるので、今からでいいのでサントラ発売してください!(ずっと言い続けます)
「ポケモンずかん」更新
この動画の公開に合わせて、「ポケモンずかん」にもパルデア地方のポケモンが追加されました。ネット上で公式イラストが見られるようになって嬉しい。
フォルム違いのポケモンも、図鑑説明が異なっていると個別のページが用意されていますが、個別の図鑑説明があっても公式イラストが用意されているとは限らないんですね。羽の色が違うイキリンコやイッカネズミ(3匹)は公式イラストがない一方、シャリタツはその姿に応じたイラストがちゃんとある…。そもそもゲーム内の3DCGだと「そった」とか「たれた」とか言われてもピンと来てなかったんですが、イラスト版だとその姿がよくわかりますね。
あとおそらく、「タイプや条件で探す」における「タイプ」のアイコンが、『SV』のモノに変更になってるっぽい…?今回の更新以前がどうなっていたのか確認できないので自信がないんですが、たぶん変わっているものと思われます。
新ポケモンのカードも公開
パルデア地方のポケモンが公表されたことで、ポケモンカードの拡張パック「スカーレットex」「バイオレットex」の情報やカードリストも公開になりました。
早速新ポケたちの描き下ろしイラストがたくさん見れて嬉しい~。でも未だに抽選販売ばかりなのはどうにかならないんですかね…。
そういえば、ポケカのシリーズが「ポケモンカードゲーム スカーレット&バイオレット」に変わった際の変更点として、拡張パックのパッケージのデザインが海外版に似るようになりましたね。海外版で使用されている「Pokémon」のロゴが使われていることや、パッケージに使われているイラストも共通のものになっています。
一方海外版の方もデザインの変更が行われており、特に印象的なのは、フレームの色がこれまでの黄色から日本版と同じ銀色になる点ですね。
Moving forward, the classic yellow borders framing Pokémon TCG cards will transition to the same silver border used in Japan.
出典:Pokémon TCG: Scarlet & Violet Brings Changes to the Pokémon Trading Card Game | Pokemon.com(閲覧2023年1月16日JST)Pokémon TCG: Scarlet & Violet Brings Changes to the Pokémon Trading Card Game | Pokemon.com 【魚拓】
日本と日本以外の内容の差を埋めていく流れが、この先も進行していくんでしょうか…。いずれポケカの発売時期もほぼ同時期になったりする可能性もあったりするか…?ゲームは世界同時発売が当たり前になっていますが、『XY』の発売時は「世界同時発売であること」をウリにしていたように、昔は日本とそれ以外の差は今以上に大きかったんですよね…。
おわりに
ポケモン(原型)がエモく登場する動画というだけで楽しめるので、やはり"ポケモンは"よいですね。公式イラストもみんな公開されたわけだし、全ポケモンのデザインを覚えたいという目的もあり、パルデアのポケモンを一通り描いておきたい気持ち。言ったからには頑張ろうかな…。
更新された「ポケモンずかん」、『SV』以前からいるポケモンも、『SV』に登場した子は『SV』における図鑑説明を見ることができるようになっていますが、『SV』の図鑑説明は酷いものがいくつかあるので割と苦痛です…。『SV』感想総括記事(執筆中)にも詳しく書く予定ですが、『SV』はポケモンの虐待や物扱いを肯定するかのような表現が多く、ポケモン好きとしてはかなりストレスだし不愉快でした。ポケモン図鑑を読むのがこんなに楽しくないゲーム、ポケモンのゲームとしてはかなり終わっていると思います(何度でも繰り返しこの話をし続けますよ…)。
俺は今回の動画でパルデア地方のポケモンが紹介された時のような、それぞれのポケモンの生態や個性や動きがわかる動画やら文章やらをあと100万通りくらい見たいんじゃ。ポケモンやポケモン図鑑に求めているのはそーいう内容ですよ!カードやアニメなどのスピンオフは、そういう点でも魅力的なんですよね。ゲームフリークはマジでいろいろ反省して考え直してくれ…頼むよ…。
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*1:厳密には、「全国図鑑の番号」の状況のことを指す。フォルムチェンジや、リージョンフォーム、メガシンカなど、姿は大きく異なるが図鑑番号が同じポケモンは1種類としてカウントされるため、公式イラストや「ポケモンずかん」におけるポケモンごとの個別ページの数は、図鑑番号より多く存在する。
*2:「世代」とは、公式ではないがファンの間で一般化している作品区切りの概念。『赤緑』が「第1世代」であり、現時点で最新作の『SV』が「第9世代」にあたる。
*3:TVアニメにおける先行登場などの例外を除いて、新ポケモンが初めて世に出るのはゲームメインシリーズになるため、ポケモンを積極的に追っているファンが新ポケモンを初めて目にすることになるのはゲーム内においてとなりやすい。
*4:『ウルトラサン・ウルトラムーン(USUM)』のネクロズマ(ウルトラネクロズマ)戦のBGMのこと。『サン・ムーン(SM)』のサントラは発売されているが、『USUM』はサントラが発売されておらず、『USUM』の曲が収録されたサントラも存在しないため、『USUM』で追加された曲はサントラ化されていない。