びとうろうぽ記

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昨今のポケモンの対応が最悪を更新中

現状の記録とメモ。

 

 

こと細かに追えているわけではないのはご了承いただきたいんですが、昨今のポケモンの仕事や対応が目に見えて酷いですね…。

例えば先日、ゲームの大会での不具合が問題になりました。

ポケモン社は5月17日、Nintendo Switch向けゲーム「ポケットモンスタースカーレット・バイオレット」(ポケモンSV)の大会において、ゲームの不具合が発生していたと発表した。参加者に向けては、今後の対応について案内したという。

不具合が発生したのは、ポケモンSV内で開催した招待制インターネット大会「ポケモンジャパンチャンピオンシップス2023 本戦」(5月14日開催)でのこと。参加者からは「中断がなくすぐに次の試合が始まる」「同じ人と再戦が多発する」「対戦数や順位などを確認できない」などの不満の声が上がっていた。

 

出典:ポケモンSVのネット大会で不具合 「本来意図していない挙動が発生」 公式Twitterで声明 - ITmedia NEWS(閲覧2023年6月8日JSThttps://www.itmedia.co.jp/news/articles/2305/17/news199.html 【魚拓】

具体的な不具合の内容としては、下記のような感じでかなり色々あったようです。

不具合の内容をまとめると、“試合終了、強制的に次の試合(対戦相手のマッチング)が進み、途中休憩する余裕がない状態で連戦が続く”、“自分自身と相手のレート情報(対戦回数や勝敗数など)が表示されない”、“同じ人と再戦が続く”などの現象に「PJCS本戦。対戦自体でなく対戦方法の問題なので。例えるなら、センター試験会場に行ったら「今回はトイレ休憩なしで5教科連続でやります」って言われたみたいなもんで。意図的だとしたらそれで学力計れます?意図的で無いとしたらその結果でOKにするつもりです?みたいな話ですよ」といった不満や批判の声が出た。

 

出典:ポケモン大会で多くの不具合、公式謝罪 原因調査中…参加者が不満爆発「こんなに炎上している大会は初めて」  | ORICON NEWS(閲覧2023年6月8日JSThttps://www.oricon.co.jp/news/2278978/full/ 【魚拓】

また、韓国の大会ではボイコットが行われたようです。

ポケットモンスター公式の世界大会であるポケモンワールドチャンピオンシップスのゲーム部門(VGC)に取り組む韓国のゲーマーが、世界大会進出を決める韓国大会の決勝で「ゆびをふる」を使うことを画策し失格になりました。参加者がゆびをふるを使おうとした理由は、「大会運営のプレイヤー軽視に抗議するため」です

 

出典:ポケモンバトルの公式世界大会出場を決めたプレイヤーが「ゆびをふる」しか覚えていないポケモン6体で韓国大会の決勝に挑もうとしたところ大会が中止&世界大会出場権もはく奪に - ライブドアニュース(閲覧2023年6月8日JSThttps://news.livedoor.com/article/detail/24382208/ 【魚拓】

 

自分はこの大会に参加しているわけではないんですが、聞いた内容だけでもかなりひどいなと思うし、参加した人たちはなおのこと最悪な気分になっているんだろうと思います。

これまで数多くの大会を開催してきて、こんなにヒドいことって過去にありましたか…?そもそも、ポケモンがこのようなゲームの大会を開催することは初めてではなく、やり方の蓄積やノウハウもあるはずじゃないですか?どうしてこうなった…。

 

今に始まった話ではない

ただ今回の問題も、「まさかポケモンの大会でこんな不具合が起こるなんて想像もしてなかった!」のようなモンではなく「起こるべくして起こったな…(知ってた)」みたいな受け取り方の人も多いと思います。少なくとも自分はそう。

株式会社ポケモン(株ポケ)やゲームフリーク(ゲーフリ)のファン軽視は何年も前から続いていて、それがとても大きな問題として、強い非難をされることもなく、多くの"ファン"がなあなあで流してきたツケみたいなもんかなと思いました。

 

目に見えたファン軽視の態度は、ソード・シールド(剣盾)』の「リストラ」事件*1で既に起こっていたことだと思います。

また、ここ数年のポケモンカードの、高額転売が横行していたり抽選販売でないと買えない状況がずっと続いているのも、すべてではないにしろ公式側の怠慢もあると思います(ポケカクリーチャーズの責任がデカいか…?)。

そして極めつけは『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール(BDSP)』と『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット(SV)』ですね。自分の感想にも書いてますが、明らかに製作時間が足りてないだろうというバグだらけのゲームが相次いで発売されてしまいました(自分の『BDSP』感想はコチラ。『SV』感想まとめはまだ公開していないので作品カテゴリーからプレイ日記を追ってください)。

 

上記の問題が起こった(ている)時に、もっと強く抗議できていれば…という後悔がつきません。自分自身はそれなりに批判していたつもりですが、もっと強く言った方がよかったかな…。

上記の問題が発生した時に「文句言ってないで楽しめるところを楽しもう!」みたいな有害ポジティブしぐさをしていた"ファン"の皆さん、お元気でしょうか。おかげさまで公式は自分たちの行いを反省することなくここまで来てしまいました。

こういう"ファン"(みたいな人達)だけが悪いわけではもちろんないんですが、「公式を批判するとこ自体がいけないこと」という"批判"を行っていた人は少なくない数いたと思います。批判というほどでなくとも、「そーゆー界隈っていうかメンドクサイ人たちってちょっと…ワタシはそんなんじゃないので!」と批判する人たちを他者化してサゲる人は少なからずいたと思います。

別にポケモンに限らないんですが、「批判はネガティブでよくないこと」という"思想"の人が多いよなと思います。ダメなのは誹謗中傷であって批判は悪いことではないでしょ。批判する言葉の中に誹謗中傷が混じっていることはよくありますが、その場合はその誹謗中傷を問題にするべきであって、批判すること自体を問題視するのは間違っていると思います。

 

我々にできることは

上で韓国の大会のニュースを引用しましたが、このように大会をボイコットするのはひとつの抗議のやり方としてアリだし、自分はこの抗議行動を支持します。

「文句があるならポケモンやらなければいいじゃん」「バグや不具合やゲームの出来が悪いと思うのは勝手だけどその正義を他人に押し付けるな」「抗議をするのはいいけどやり方が…公式に迷惑をかけるのは…」みたいな人はこの期に及んでもいるのかな??

社会問題へのデモがそうであるように、不当だと思うことに抗議することは、そのやり方がルールを逸脱したり迷惑が発生するものだとしても(ゆびをふる縛りはほとんど大した迷惑にすらなっていないと思うが)、むしろ迷惑を発生させること自体に意味があったりするので、意義のあることだと思います。もちろん抗議の内容が間違っていることはあるので、その場合は「その抗議の主張は間違っている」という方向で批判しましょ。

 

具体的に自分ができることとして思いつくのは、今年の世界大会(WCS2023)のボイコットでしょうか。6月8日まで観戦者パス*2の抽選申し込みができましたが、自分は申し込みませんでした

せっかくの日本開催だし行きたかった…。ポケモンの大会が失敗したというニュースを見たくない」という気持ちと「大会が盛大に失敗して公式には一度痛い目を見てほしい」という気持ち、二つの気持ちが同時に自分の中にあります。大会限定グッズもほしいし、そっちの抽選で参加したい気持ちはある…。でもできる限りのボイコットは行いたい…。うーーん…。

まあ一番望むのは、最初から「ファンを軽視しない対応を公式が取ること」なんですがね!

 

ポケモン公式は今すぐ早急に反省して

ポケモンプレイヤーがわざわざ批判したりボイコットを表明しているのは、みんなポケモンを楽しみたいと思っているからだと思います…。

ポケモンのことをどうでもいいと思っているなら、わざわざ抗議の意思表明なんて面倒なことせず、黙って他のゲームに移るでしょ。ポケモン以外にも、面白いゲームやコンテンツは世の中にたくさんあるし。実際そうしている人も見えないだけで相当いるのではないかと思います。

こっちはポケモンが好きで、ポケモンが悪く言われるのも、それでファンが離れるのもイヤだからこそ、これはおかしいとかこれはヒドいとか、具体的に言葉にして表明しているわけです。

単にゲームが面白くないとか話がつまらないとかなら、クリエイティブな出力にムラが発生するのはある程度はしょうがない(面白くしようと努力すればかならずしも面白いゲームができるわけではない、面白さやヒットには偶然も関わってくる)と思えますが、昨今の問題はそうではないでしょ。根本的なファンへの態度の誠実さや責任感の問題は、知識と努力があれば一定以上のクオリティを達成しやすい問題じゃあないですかね。

 

まだみんなが文句垂れてる内に名誉挽回してくれ頼むよ…。ポケモンのこと好きでい続けたいんだ…。まあ株ポケやゲーフリが今後何をやらかそうとポケモン(概念)のこととは一生嫌いにならないだろうけど、ポケモンが好きなのに株ポケやゲーフリが嫌いな状況はホントにしんどいんでマジでなんとか頑張ってください……。

 

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*1:『剣盾』においてメインシリーズにおいてもゲーム内ですべてのポケモンが登場しなくなった問題。俗に「互換切り」などとも呼ばれる。『剣盾』発売前の「任天堂E3」にて「『剣盾』では過去作のすべてのポケモンが登場しない」ことが発表された。それまでの「メインシリーズ」では、その作品内においてそれまでに登場したすべてのポケモンと出会えるのが定石になっていたため、この発表は大きな話題や批判を呼んだ。特に海外ではこの問題に対して「#BringBackNationalDex」のタグで抗議が行われた。

参考:Pokémon controversy - Bulbapedia, the community-driven Pokémon encyclopedia

*2:観戦パスはまたの名を「Spectator Badges(スペクテイターバッジ)」といい、これに申し込むことで、大会での観戦ができる。

参考:2023 Pokémon World Championships | News【魚拓】