『ポケットモンスター 赤』『ポケットモンスター 緑』が1996年2月27日に発売され、今年2021年2月27日に25周年を迎えました。おめでとう!!!
ファンにとっては当たり前の事実ですが、「ポケモン」の原点は、アニメでもマンガでもなくこのゲームボーイ用ソフトになります。この日が「ポケモンデー」になっているのもそのためです。
この記念すべき日に合わせて、今年は「Pokémon Presents 2021.2.27」という映像が公開され、ダイパリメイクとレジェンズアルセウスが初お披露目されました。詳しい感想は別に書いたのでここでは触れません。
ポケモンデーの公式サイトもあります。
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この先何度も繰り返し話すと思いますが、5周年10周年の時は、「ポケモンすごい!おめでたい!」という気持ちがすごくあったのですが、25周年ともなると、20周年の時との差があまり感じられず(?)「まあ当然の結果ですね」と落ち着きを払ってしまいます。マジで20周年つい最近やらなかったっけ?という感覚。
余談ですが、2021年現在4世代は「ちょっと昔の作品」5世代は「比較的最近の作品」というイメージが個人的にあります。少し前までは3世代が「最近の作品」だと思っていたはずだが??
ところで海外広報はしばらく前から「25周年だよ~」繰り返しているのと比べ、日本語版はあまり言及がなかったですね。なんで?
The games.
— Pokémon (@Pokemon) 2021年1月13日
The cards.
The series.
The memories.
Sometimes you start out catching Pokémon…but you end up catching feelings. 😉
We’re kicking off our 25th anniversary celebration with a walk down memory lane! Spot anything familiar?https://t.co/M1oqKCJnXP#Pokemon25 pic.twitter.com/14MAD6lREt
1996 was only the beginning.
— Pokémon (@Pokemon) 2021年1月13日
Whether you kicked things off in Kanto or got on board in Galar, the world of Pokémon is filled with thrilling battles and exciting adventures—every journey is unique. #Pokemon25https://t.co/kQAygp61cx pic.twitter.com/TOdOiASyRI
海外版の25周年おめでとうムービーもいいですね。ピタゴラ装置風にこれまでの舞台となった地方やグッズやコンテンツなどを振り返る感じ。日本で未発売のグッズなんかもちらっと映っていてちょっと笑いました。
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個別の作品ごとの思い出はあっても、「ポケモン(全体)の思い出」は語るモノがありません。なにせポケモンは「過去」にはなっていないため、振り返って思い出すものにはなっていないのです。
昔の話はできないので、未来について考えます(要望と批判)。
まずは公式による供給についてですが、最新作も発表されたように、まだまだ続くようです。現在第8世代(ソード・シールド)まで登場していますが、今後いずれ第9世代なんかが出てきたりするのかな。出るとしても、その情報がでるのは早くて来年2022年末くらいか2023年にはなるだろうし、今は目の前のBDSPとレジェンズについてのみ考えていればよさげです。次世代があるとしても、本当に10年後とかでかまわないので、時間をかけて良いモノを作ってほしいです。毎年何かやろうとしなくていい。これといった新情報を出さない期間が何年あってもかまいません。マジで。
また、ゲームなどの内容についてですがは、まず早急に公式側の人間は動物倫理や環境と動物、畜産などについて勉強してほしいです(参考:動物倫理)。剣盾カマスジョーの図鑑説明文「その身は驚くほど美味しいらしい」とか酷すぎです。サブロムのソードの旅パにサシカマスを入れて進化させたらこの文章が出てきてめちゃくちゃショックでした。ポケモンの遺体を想像させる文を、ポケモンが好きな(ハズの)人の前に出すとか嫌がらせか?ポケモン同士の捕食・被捕食の話ならまだしも(被捕食者の苦しみについても軽視してほしくないが)、人間によるポケモン殺害を示唆させる内容を無批判的に載せるのはアウトでしょ。正直自分も、魚のことは他の陸上動物より一層軽視していた自覚はあるので、強く責められるわけではないですが、菜食の話題を頻繁に目にするようになってきている中で、魚も痛みや喜びを感じる存在であるということを「知らなかった」で通すのは無理がでてくると思うし、そもそも本当にポケモンが好きだったり興味関心があるなら、(たいして興味が無いとしても仕事として扱うわけだし)そのモデルになった現実世界の動物たちにも強い関心があってもいいですよね。その中で魚を含む動物達の情感についてや、”経済動物”がどのような扱いを受けているかについて知ることもあるだろうし、そういう人がひとりふたりくらいでも、ポケモンを描く側の人間にいてほしいのですが、まったくいないんでしょうか?動物利用に関しては、ドキュメンタリー映画なんかもあるので興味があったら見てみるといいと思います。「やはり人間は愚か…」をこれでもかというくらい実感できるのでオススメ。※かなりグロいシーンがあるので閲覧要注意。youtubeの設定で日本語訳を付けられます。
https://www.youtube.com/watch?v=LQRAfJyEsko&has_verified=1
切実に、人間中心主義者(非人間動物蔑視者)はポケモンの表象にかかわらないでほしい。こっちはポケモンが大好きなのに、ゲーフリの人間がポケモンを嫌いすぎる。
また、「新たな遊びを提供し続けること」も確かに大切ですが、そもそもの土台が崩れてしまうようではしょうがありません。現状を見る限り、社会・環境・モラルに関して、ポケモンは決して十分な対応をしているとは言い難いです。
例えば多くの人々にとって、ゲームを遊んだりグッズを買ったり遊んだりする余裕がいつまであるのかということです。要は、安全保障の基盤が崩れたらポケモンどころではなくなるのに、それに対する必須の迅速で適切な対応が今のところなされていないため、足下の崩壊によってポケモンもフェードアウトしていくのではないかという危機感があります。
問題はスケールが大きく山積みですが、企業(や個人も)ができることとして、簡単でわかりやすい手段は既にあります。その最たるものが、動物の搾取から手を引くことなんですが*1、どうも取り組む気配がないのでとても残念です。「ポケモン」は、世間から強く非難される(炎上する)ネガティブなこともしない(もっと悪いモノが多いので埋もれているだけという側面もある)が、ほかより一歩進んだプラスな取り組みも行わない、という印象*2ですが、このままだと中立な立場にいるはずが、気がついたら強く非難される側に立つことになりそうな予感。(参考:パンデミック)
今回の25周年記念のポケモンカフェのメニューも、何も言及されていない以上、乳卵など動物性原料をしようしてるだろうと考えられるので、大変がっかりしました。こちとら早くまたポケモンカフェに行きたいんだが??さすがにもしまだ植物性オンリーのメニューの開発すら始まっていないなら遅すぎですよ…。
グッズに関しても、ポケモンセンターオリジナルグッズはチョコに片っ端から乳製品が含まれているし、リーメントの食玩はガムにゼラチンが入っているし(これはマジでむかつく、邪魔すぎる)キレそう。ミルクならライスミルクでよくないか?
確かに動物倫理をポケモンに反映させようとすると、ポケモントレーナーの存在が危うくなるのは難しいところですが、少なくとも現実世界の商品から、非人間への搾取をなくすことは容易にできるのではないでしょうか。もちろん製造元で児童労働や健康被害などがないかどうかも把握するべきだし、「香害」についても知っておかないとです。無関心な消費者の多さに甘えないでほしい。
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自分はポケモンをずっと好きでいたいし、ポケモンが誰かを傷つけたり苦しめたりする存在であってほしくはないと切に思います。
果たして5年後に訪れるであろう30周年の区切りの時、2026年にはどのような世界になっているのでしょうか。自分も生きているか怪しいけど、ポケモンの扱いが今よりマシになっていることを祈ります。