日本時間2018年11月13日未明、実写ハリウッド映画の「名探偵ピカチュウ」の予告映像が公開されました。
Partner up with a legend. @VancityReynolds is #DetectivePikachu in theaters Summer 2019! pic.twitter.com/QyX0TyUP74
— POKÉMON Detective Pikachu (@DetPikachuMovie) November 12, 2018
↓公式サイト(英語)
映像と共に、公式サイトも公開されたようです(なおすべて英語版)。 日本語版公式Twitterがこのタイミング出てきました。
ポケモン初の実写映画、「名探偵ピカチュウ」の日本語版ロゴを解禁!
— 「名探偵ピカチュウ」 (@meitantei_pika) November 13, 2018
さらなる情報は、11月29日(木)に予定している監督、キャスト陣の来日記者会見で発表予定です。楽しみにお待ちください。#名探偵ピカチュウ
日本語版が英語版より後発での登場なので、最新情報をチェックするなら英語版を見た方がよさそうだったり? ?あと、英語圏でのニュース記事も気になるけど読めません。
↓ハリウッド映画なので役者のインタビューとか?
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予告映像の感想、以前スピンオフゲームとして登場した「名探偵ピカチュウ」を元にしてるとのことは前々から分かっていたので、映画の雰囲気もそんな感じになるかと思いきやどっこい、ポケモンのCGグラフィックがリアルよりなんか怖い…。
まず、ピカチュウの目のハイライトがイラストのようにハッキリしたものではなく、周辺光を反射して光っており、さながら黒いボタンのよう。ふとハムスターが思い浮かんだので、リアルなネズミの目をイメージしてるっぽい?また、体毛が長い。ピカチュウに限らずプリンまでもが…。バリヤードも怖かったですね。中途半端に人間よりのデザインだと、動物よりのデザインより不気味さが増す気がする。
見慣れているイラストやドット絵、ゲームシリーズの3DCGのポケモンとは一線をかくす実写3DCGデザインは、新たなポケモンの“絵柄”を創設した感もあります。他のポケモンだとどんなアレンジがなされるのか、その独特のアレンジを確認するのも、映画を観る楽しみのひとつになりそう…?
映像の公開と共に、ポスター(ですよね?)もツイートされ、公式サイトのトップページを飾っています。
出典:https://twitter.com/Pokemon/status/1062027469438382080https://twitter.com/Pokemon/status/1062027469438382080
英語版公式サイトのトップページ、映画のポスターがドアップになっているかと思ったら、虫眼鏡を動かしてポスターをなめ回すように観察することができて、特定の場所をクリックorタッチすると、なんかポイントが加算されるミニゲームのような仕組みがあります。やってみたけど、ヒントを見ても全部見つけられない、難しい…。
ポスターのミニゲームは、絵の中にちりばめられたポケモンのネタが確認できるのでよいですね。ポケモンや、ポケモンに登場するアイテムのイラストやシルエット、ポケモン関連ワードがいたるところに描かれています。右側の看板の「J.PUFF RECORDS」は「プリン(Jigglypuff)レコード(ズ)」だったり、ポケモンの英語名を知らないとぱっと見で分からない物もありますが、日本語名と英語名がほぼ同じポケモンもいる(イーブイ/Eevee)ので、だいたい把握できると思います。
映像に登場したポケモン、やはりカントー地方出身の子が目につきます。ゲームの名探偵ピカチュウだと、登場ポケモンの地方が分散していて、そこがあのゲームのいいなと思った点のひとつなんですが、映画はカントーのポケモン中心になるんでしょうか…。一応、カントー以外のポケモンもそこそこ映像に映っているのは確認してますが、そのバランスがどうなるかは未知数なのでちょっと不安。
リアルに描かれたポケモン、ファンアートとしては苦手な部類なので見ないようにしていたんですが、公式によって堂々と出されると、これはこれで、こういんもんか…と受け止めてしまっています。権威に弱い…。
「ポケモン」をリアル化する絵を描きSNSに投稿し続けたイラストレーター、映画「名探偵ピカチュウ」のスタッフとして雇われる | AUTOMATON
赤緑のサントラのブックレットにて、ゲームメインシリーズでは、4世代(DP)辺りから、ポケモンは“怖さ”ではなく“親しみ”が軸になるよう、音楽の作り方を変えていると、ゲームフリークの増田氏は述べています。
また、昔と今とを比べると、今の方が明るい曲調になっていると思います。「ポケモン 赤・緑」のころは「ポケモンが出た!怖い!」と思わせるダークなイメージなのですが、「ポケモン ダイヤモンド・パール」のころからは、暗くて怖い曲は少なくなったんじゃないかな。これはもう、時代の流れというか、ポケモンの認知度向上とともに変わりましたね。
(中略)
でも、テレビアニメでポケモンの認知度が上がったり、ゲーム機の性能が上がって表現がリアルになったりしたことで、「アニメではサトシとポケモンが一緒に冒険してるじゃん」「ポケモン、かわいいよね」という子供達が増えてきました。モンスターというよりも「親しみのある仲間」という、意識の変化に合わせて音楽も変化したわけです。
『ポケモン 赤・緑 スーパーミュージック・コレクション』ブックレット13pより引用
このように、かれこれ10年以上前から、ゲーム本編は怖さから親しみやすさへと舵を切っているのに対し、このハリウッド映画は真逆の方向にポケモンを描いているのが気になります。"親しみのある仲間"から、再び"モンスター"へ回帰した感じ?でもあの見た目で草むらから飛び出してきたら怖い…。
オリジナルとなっているゲーム版名探偵ピカチュウとの比較として、主人公のTimが白人の少年だったのが有色人種の青年になっていますが、ゲームのストーリー的には、白人にする必要性はまるでなかったので、当然の変更かなと思います。
↓ゲーム版でのTim
ゲーム版の名探偵ピカチュウ、公式は「どこか憎めないおっさん」として紹介していますが、ゲームをプレイした印象としては、「普通にセクハラ発言をしているおっさん」だったので、そこもうまくハリウッドパワーで改善されてほしいところ。
ハリウッド映画なので、普段ポケモンに興味がない人からも関心が寄せられているようですが、ポケモンについて色々勘違いされているようなのが気になってしまう。
ピカチュウが“おっさん声”であることが話題になってると思ってる人もいるようですが、おっさん声のピカチュウは何年も前から登場してます(ゲーム版名探偵ピカチュウ)し、“毛があるピカチュウ”みたいに言われてる気がしますが、ピカチュウは昔からアニポケで「毛並み/毛づやがいい」みたいな誉められ方をされてるので、正確には実写ピカチュウは“毛の長いピカチュウ”だったりします。…そんな知らなくてもまったく問題ないので忘れてください。
実写ピカチュウの目、リアル路線のぬいぐるみっぽさもあるなと映像を見直していて思いました。POKÉMON DOLLSシリーズでなくとも、そういう商品が出てきそう。そうでなくとも何かしら関連グッズは出るだろうけど。