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8月1日は水の日だったらしい

8月1日は「水の日」だったそうです。先日、この日のPRキャラクターとしてシャワーズが選ばれたため、少し調べてみました。

mizunohi.jp

 

シャワーズ大使

2021年、シャワーズが「水の日応援大使」に任命され、7月19日に任命式が行われました。シャワーズ起用は、「水の日」の認知度を上げるPRのためみたいです。確かに自分もこのニュースを聞くまで、「水の日」について知りませんでした。

ポケモン図鑑における説明、「シャワーズはきれいな水辺に生息し、細胞が水の分子に似ている」などを根拠に任命されたそうですが、どちらかというと知名度や人気、イーブイの進化系であること、カントー出身であることなどが選出の主な理由ではないかと個人的には考えています。

ポケモン「シャワーズ」が「水の日」応援大使に 「細胞が水の分子に似ている」 - ITmedia NEWS

 

■水の日とは

貴重な水資源や健全な水循環についての理解と関心を深めることを目的に、
8月1日を「水の日」と定め、地方公共団体やその他関係団体の協力を得ながら、
例年、水の大切さに関する普及啓発活動を全国的に実施しています。

出典:https://www.mlit.go.jp/report/press/water01_hh_000117.html

(閲覧2021年8月2日)

「水の大切さ」に関する「普及啓発活動」のようです。ホームページを見る限り、「フォトコンテスト」や「作文コンクール」、「ワークショップ」などをやっているようです。

ちょっと気になるのは、どれも日本の水の話しかしていないこと。身近な水資源や、日常で使う水の話ばかり。報道発表でも、下記のように述べられていました。

○2020ミス日本「水の天使」の中村真優さんが、「次世代の子供達へ、日本の水の魅力を伝承する。」
をモットーに、日本の水の素晴らしさをお伝えする活動を展開していきます。

出典:https://www.mlit.go.jp/report/press/water01_hh_000117.html

(閲覧2021年8月2日)

 

■国内の水の話に留まるのは、やってるフリではないのか

「日本の水のすばらしさ」という宣伝文句の意味不明さもさながら、日本国内の水循環の話しかしないというのは、「水問題」への取り組みとしては不十分ではないでしょうか。なぜなら、日本における「普通の暮らし」は、海外の、特に貧しい国の水を大量に消費することで成り立っているからです。

バーチャルウォーター」という概念がありますが、要は、身近な製品の製造過程において、膨大な水が使われている事実をまず知るべきということです。そして、このバーチャルウォーターも、「大切な水資源」に他ならないわけで、これについても啓発する必要があるのではないでしょうか。

 

また、「水の日」には限りませんが、「お水にはこういう問題があるんだヨ!」と問題を提示するだけで、解決案についての話から逃げているのも問題だと思います。

「自国の貴重や水や、他国のたくさんの水に支えられて生きていることがわかりました!より一層感謝の気持ちをもって水を使ったり、ご飯をいただこうと思います!」みたいな「ココロ持ち」を抱く人間が増えれば、水の日企画は満足なんでしょうか。

具体的な個人行動の提案や、より水消費量の少ない産業や製品*1を税金で支援したり、逆に水消費量が莫大な産業には課税をしたりといったことが、水問題解決のために行うべき仕事としてあるのではないでしょうか。

搾取により不当に激安な製品の「実際のコスト」を負担させるようにし、一方でより不可の少ない、正当なルートで生産された製品を安く買えるような支援を目指しつつ、そのような活動の認知を広げるために、PRや作文などを企画するのが本来の流れでは。

 

色々書きましたが、結局何が言いたいかというと、こんな中途半端な企画にシャワーズを起用されるのは、ポケモンの面汚しじゃないか、ということです。株ポケは相手をよく選べ。

 

ちなみにゲームフリークの増田氏は、Twitterバーチャルウォーターについてシェアしていたので、これはよい行いだったと思います。ただ、「学んだ」だけで、それを生かしている様子がないのが残念。

タリーズにでも行って、「水の日なので、大豆ミートのピタサンドを食べてみました!!牛肉とかと比べて水の消費量が少ないらしい(笑)」くらい言えないもんでしょうか。

 

ちなみに、毎年「3月22日」が国連の定めた「世界水の日」だったりします。そうさ、8月の水の日は「日本の水の日」なんだ!といって自分たちが間接的に消費している水の話をしないのは変なので、やはり国の取り組み内容には疑問が残ります。

 

国交省とのコラボってどうなん

少し話が変わりますが、「国土交通省」の活動に採用されるというのは、権威と距離が近いように感じますが、どうなんでしょうか。今回の「水の日大使」そのものは、さして大きな問題はないように思いますし、プロパガンダとも違うと思いますが、ここら辺、どのように警戒していけばいいのかが、少しモヤモヤしています。

なお、報道発表にも掲載されているポスターについては、水と無関係に容姿の整った女性をアイキャッチにするよりかは、性別イメージが人間ほどではない、ポケモンの採用が妥当でよかったとは思います。ただ、やはりポケモンブランドを利用されているような気もしてあまり喜べません。

 

■おわりに

恐らく今回が初となる、「〇〇の日」とのコラボですが、「水の日」の反響を受けてこれから増えたりするんでしょうか。行政との提携は、「ポケモンローカルActs」という前例もあり、これも今のところ問題ないと感じていますが、あまり権威とお近づきになってほしくないなぁともふんわり思います。

 

シャワーズのイラスト

 

*1:例えば、染野屋の「ソミート」は、環境負荷の少なさを商品の特徴として紹介しています。このグラフによると、水消費量は畜産を100%とした場合、ソミートが7.7%で済むようです。