公開日は2016年12月22日、アニメポケットモンスターサン・ムーン8話『タマゴ係はだ~れだ?』のワンシーン。オドリドリのフラフラダンスを受けこんらんしているモクローに対して、オドリドリがおうふくびんたを繰り出し、モクローを飛ばす場面(Amazonプライム再生時19分8秒頃)。ここのオドリドリのおしり部分に「バッテン」が描かれていました。
出典:アニメ「ポケットモンスター サン&ムーン」第8話『タマゴ係はだ~れだ?』 Amazonプライムよりスマホ画面のスクショ
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画像がわかりにくくてすみません!(キャプチャができなかった……)
これどう見てもケツの穴だよなと思い焦って調べました。ゲーム公式絵は正面を向いており、おしりのデザインの確認はできないため、検証の材料にはできず。続いてゲームのポケモン図鑑で確認しましたが、グラフィック上で、同様のケツの穴のようなデザインは確認できませんでした。ではなぜアニメではケツの穴が描かれていたのか???頑張って色々こじつけで理由を考えてみました。
①作画ミスだった可能性
あれが作画の誤りである場合、これは大きな問題だと思います。ピカチュウのほっぺの赤い丸を描き忘れたり、色を間違えて塗るようなことはよくあることですし、作画ミスの発生そのものは仕方のないことだと思います。そもそも1話につき数千枚とある絵の内の一枚を取り上げて、こうもグチグチ文句を言うのはどうかと思います。
しかし、今回のケツの穴が他の作画ミスと違うのは、故意である可能性があるという点です。「描き忘れ」や「間違い」ではなく、「加筆」されているのは、設定の失念というよりは、意図して描いた可能性を疑わざるを得ません。(まあ、もしかしたら手癖でうっかりケツの穴を描いちゃって、誰も直してくれなくてそのままだった可能性もなきにしもあらずかもしれなくもないですが……)
②作画ミスではない可能性
アニメの設定資料上でケツの穴が描かれているか、ケツの穴を描いてもいいという指示があった可能性があります。ポケモンは生き物であり食事もするので、排泄器官が描かれることへの世界観的な肯定は可能です。
そもそも「ゲーム上のグラフィック」と「紙上に用意されるグラフィック」はイコールではない思います。そのため、たとえゲームでは描かれていなくても、設定上はしっかりケツの穴がある可能性があります。
また、「ゲームの設定絵」と「アニメの設定絵」は別個に用意されている可能性もあります(基本的に別個に用意するものだと思いますが)。実は、アニメの設定上でのみケツの穴があり、オドリドリにはケツの穴を描いてもまったく問題はないという仮定ができます。
アニメにおける設定の資料は、公式が開示しない限り、確認しようがないです。いくら考えても答えが出るわけではないですが、個人的には、作画ミスである説を前提に考えています。アニメだけ設定が加わり、ケツの穴描いてもいいなんて指示、正直考えにくいので。
③そもそもケツの穴ではない可能性
そもそもあれはケツの穴ではない別の何かのではないか?という可能性も検証します。
・ケツの穴というわけでない作画ミスである説:間違えて線が入っちゃったけど消すのを忘れたみたいな?
・よごれである説:戦いの中で付いたよごれが、偶然バッテンの形でケツの穴がありそうな位置に出現したのかも?
・毛の表現である説:毛のもふもふを表現するギザギザが、何らかの理由でバッテンの形に変形してしまい、あの場所に描かれてしまったのでは?
・見間違えである説:心が汚れているので、無いはずのケツの穴が見えてしまった……。あまりに丸く可愛いおしりなので、穴がある幻を見てしまった……。フラフラダンスを受けてこんらんしてしまった?
……どれもちょっと無理が……場所も形も、どう考えてもケツの穴として描いたとしか思えないです……………。
④なぜ問題か
まず、今回の絵は、ケツの穴が描かれてしまった作画ミスであるという前提で、話を進めます。
「①作画ミスだった可能性」でも述べましたが、「作画ミス」というのは、アニメでは頻繁に起こることです。ある程度はしかたがない、許容すべきことだと思います。ですが今回の件は、たとえたった1ヶ所ワンシーンだったとしてもちょっとどうなの……と思います。
「ケツの穴の描かれたオドリドリもかわいい」という考え方もあります。わかります、かわいいと思います、ですが、かわいいとかそういう問題ではそもそもないです。
「かわいい」「かわいくない」は、個人の感性の問題です。好きなように受けとればいいと思います。問題にした作画は「キャラクターデザインを変更したもの」と捉えることができる点が今回一番気になった所です。 ケツの穴は「加筆」です、描き「忘れ」ではないです、十中八九 故意に描かれたものです。
そもそも「ケツの穴」は、人間のキャラクターの場合、隠されるべきとされる体のパーツになります。それを、鳥をモチーフにした姿をしているとはいえ、キャラクターに安易に描き加えることは控えるべきです。
「公式が発信するポケモン」が、「正しいデザインであるべき」ということは、キャラクターを扱ううえで、非常に重要なことであると思います。間違ったものが世に出て広まった場合、後手では対処しきれません。それを防ぐことが、ポケモン公式の仕事のひとつだと思います。実際過去には、商品でデザインのミスがあれば公表し、正しい商品を送るといった対処を行っています。*1
アニメも例外ではありません。公式という立場で発信している以上、責任はあります。多くの人が視聴し、さらに画像による拡散も容易なアニメーションにて、キャラクターのイメージを損ねる可能性のある作画ミスは、重大な問題だと思います。
色々と文句を垂れましたが、この回の作画は比較的安定しててよかったと思います。話の内容も面白かったです。リーリエとそのご家族一行はどんな活躍を見せてくれるのか!!アニメではお馴染み、ゲームからの設定変更で、この先どんなお話が展開するのか楽しみです(^^)
それと、念のため言っておきますが、この記事書いて、誰かに何かしてほしい、という意図は一切ないです。
アニポケサンムーン応援していますので!毎週ワクワクしながら見てますので!これからもよろしくお願いします!オドリドリやっぱかわいい。
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▼追記(2017/05/11)
スクショ画像の権利者について追記しました