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ゲーム「名探偵ピカチュウ」をクリア・感想

2018年3月23日(金)発売「名探偵ピカチュウの感想です。ネタバレもあります。

 

↓公式サイト

www.pokemon.co.jp

 

 

f:id:kkmrG128:20180324214422j:imageパッケージ版をポケセンで買ったので、パッケージ版特典のラバストと、ポケセン特典のストーリーブック&しおりをゲットしました。 

 『名探偵ピカチュウ』の早期購入特典として、パッケージ版を購入の方には「名探偵ピカチュウ ラバーキーホルダー」を、ダウンロード版を購入の方には『名探偵ピカチュウ』のニンテンドー3DSのオリジナルテーマを、それぞれプレゼント!

『名探偵ピカチュウ』の早期購入特典、大公開!|ニュース|『名探偵ピカチュウ』公式サイト

(閲覧2018年9月3日)

http://www.pokemon.co.jp/ex/meitantei_pikachu/news/01.html 

 

3月23日(金)に発売予定の、ニンテンドー3DSソフト『名探偵ピカチュウ』パッケージ版の予約がスタート!全国のポケモンセンターポケモンストア、ポケモンセンターオンラインで、早期購入すると、ここでしか手に入らないスペシャルなプレゼントがもらえるよ!

 

(1)早期購入でプレゼント!
パッケージ版を早期購入された方には、特別なストーリーブック「名探偵ピカチュウ ~第0章 イーブイからの依頼~」をプレゼント! 名探偵のピカチュウが、相棒のティムと出会う直前に解決した事件のストーリーが、書き下ろしで掲載されているよ! ポケモンセンターだけの豪華な特典を、ぜひ、手に入れてね!
さらに、「名探偵ピカチュウ ラバーキーホルダー」もついてくるよ!

※「名探偵ピカチュウ ラバーキーホルダー」は、ポケモンセンター限定ではございません。

 

ポケモンセンター限定『名探偵ピカチュウ』の早期購入特典を公開! | ポケットモンスターオフィシャルサイト

 (閲覧2018年9月3日)

http://www.pokemon.co.jp/info/2018/01/180112_p03.html

 

 

特典のブックは、電子書籍でも読めました。

ニンテンドー3DSソフト『名探偵ピカチュウ』の前日譚を描いた小説「名探偵ピカチュウ 〜第0章 イーブイからの依頼〜」が、電子書籍で読めるよ!
3月23日(金)~5月15日(火)までの期間限定で、Apple iBooks Store, Amazon Kindleストア、楽天Kobo電子書籍ストアに登場。無料で読むことができるよ。ニンテンドー3DSソフト『名探偵ピカチュウ』の発売を記念して書き下ろされた本編の前日譚にあたるオリジナルストーリー!
なぜか人間の言葉がわかる自称「名探偵」のピカチュウは、自分の言葉がわかる人間が現れるのを夢見ていた。そんな名探偵ピカチュウのもとに、「庭を荒らした犯人を見つけてほしい」というイーブイからの依頼が舞い込んだ!

 

『名探偵ピカチュウ』の電子書籍が登場! | ポケットモンスターオフィシャルサイト

 (閲覧2018年9月3日)

http://www.pokemon.co.jp/info/2018/03/180323_gm01.html

ダウンロードしました。ピカチュウ以外のポケモンも、ピカチュウとの会話としてバリバリ喋ります。クリア後に読んだら、ゲーム中に出てきたモブキャラが登場していたことに気付くなど。

電子書籍は、実物を手元に置いておかなくても、読みたい時に内容を確認できるので便利でよいですね。2018年5月15日(火)までの期間限定でした

 

  

製品版が出る少し前から、体験版で遊べました。体験版は、黒い羽根の持ち主がヤミカラスであることがわかった辺りまでです。体験版もやっていたので、その続きのデータからになるのかと思ったら、チャプター選択ができたので、チャプター1のパート2を選んでみたところ、体験版よりちょっと進んだところから再開して????

どうやら、「名探偵ピカチュウ ~新コンビ誕生~」を以前購入していたため、チャプターを選べたっぽい??「新コンビ誕生」の方は、別のDS本体でダウンロードしてるんですが、ニンテンドーのアカウントの何かでなんか情報が共有されてたりとかするんでしょうか???

ともあれ、「新コンビ誕生」をプレイ済なので、ちょっと途中になっても気にせず続けました。内容は、取り扱い説明書を読む感じ、新コンビ誕生とほぼ同じだけど、少し違う部分はあるようです。

  

 

ゲームの感想。全体的によかったなと思ったのは、登場ポケモンの出身(?)地方が比較的分散していたところです。カントー以外のポケモンがいっぱい出てる!コロトックとかシュシュプとか、マイナーめなポケモンに出番があっただけでも歓喜。馬っぽいポケモンポジションがゼブライカだったりするのも嬉しい。グッズ展開におけるカントーポケモンの多さにモヤモヤしてるので、他地方のポケモンの活躍が楽しいです。

ゲームの世界観、より現実世界に近づけた空間に、ポケモンが配置されているのが印象的でした。インタビュー記事で、モンスターボールが出てこないと書いてありましたが、言われるまでそのことに気づきませんでした。モンボのないポケモンの世界も面白いですね。

ちなみに、好きなチャプターは、廃墟遊園地のところです。全体的に漂う悲壮感がよい。BGMも好きです。リザードンがいなくなってさみしいニャビーミミロル、事件のあともずっとそこで暮らしてるポケモン達。人間のいない人工の空間に息づくポケモンは、ポケモンは自然の一部であるということを思い起こさせてくれる感じがあります。

 

ピカチュウが喋ることについてですが、最初から「喋るピカチュウ」として登場しているので、比較的大丈夫です。ロケット団ニャースと同様に。個人的には、特典小説でイーブイ達がしゃべってたやつの方が苦手でした。表情についても、「ああいう動きをするピカチュウ的なもの」として認識してるので、“そういうもの”ということにできます。

おじさん風のピカチュウですが、「いつものかわいいピカチュウではなく、おじさんにすることでギャップを生み出している」という挑戦的な姿勢はいいと思います。ただ、そのおじさんの描かれ方がイマイチよろしくなかったかなと思います。ティムくんへセクハラしたり、女性へ鼻の下を伸ばした態度をとったり。ティムくんへ、エミリアさんはどうだ、とからかうのはアウトですね。ピカチュウの皮を被った、なんだかイヤなオジサンな感じでした…。

あと、レポーターのエミリアさんが今作のヒロインのようですが、エミリアさんは大人で、ティム君が子供(未成年)だとすると、この2人にひやかしを入れるのってどうなの?と思いました。エミリアさんの方が大人なのに、ティム君がエミリアさんを守ろうとするところとか、まあ彼が主人公だからというのもあると思いますが、ちょっとなぁという感じです。

 

物語の最後、結局ティムくんのお父さんの行方は不明のまま…?これからもコンビでの活躍は続く…みないな終わり方でしたが、続きのお話も考えているということでしょうか??ミュウツーの細胞は取り戻したけど、ミュウツーピカチュウのやりとりにも謎が残ったままですね。そもそも何でティム君だけ、このピカチュウの言葉を理解できるのかも謎のままでした。来年(2019年)にハリウッド映画で名探偵ピカチュウをやるようなので、そこで明かされたりとかもあるのか…?

 

 

今作は謎解きアドベンチャーなシステムですが、謎解きは比較的簡単なうえ、ミスしてもペナルティがなくやり直せるので、イージーな難易度だったと思います。

また、ピカチュウサインはメインメニュー画面から見返せるので、頑張ってカメラを構えずにすむのでよいです。あと、セーブデータが3つあって、好きなチャプターから進められるのもよい。見たいセリフやシーンにアクセスしやすいのは助かります。できれば、ストーリーのムービーも、ムービーだけ見返せればなぁと思いました。

せっかく英語版の音声もあるということで英語版でもプレイしました。英語がわからないので、謎解きシステムがやさしいのはとても助かりました。ただ、チャプター最後のムービーのセリフをセリフログで見返せないのがちょっと不便ですね。

 

 

 

ところで、以前発売されていた、「名探偵ピカチュウ ~新コンビ誕生~」が配信されたのは、2016年2月3日で約2年前。2016年秋にサン・ムーンが発売だったので、6世代の頃なんですね。当時購入しました。最後、ミュウツーが出てきたと思ったら、中途半端に終わってびっくりしたのを覚えています。 

www.nintendo.co.jp

 

  

それと、クリーチャーズの公式ツイッターが、開発秘話的な話をつぶやいてました。公式側の見解は、二次的な公式情報としてメモっておきます。  

twitter.com

 

 

 

まとめ。リアルな町中(日本じゃないけど)に、等身大に息づくポケモンがよかったです。アニメやゲームとは、また少し異なる世界観の登場により、ハリウッド映画がどうなるのか…?喋るピカチュウの謎は解明される時が来るのか…?今後の展開を待ちます。

ポケモン映画2018『みんなの物語』感想

ポケモン映画第21作目として2018年7月13日(金)に公開された劇場版ポケットモンスター みんなの物語の感想です。ネタバレを含みます

 

※小説版も読みましたが、今回の感想を書くにあたって、考慮していません。

※"(ポケモン名 西暦)"の表記については、歴代のポケモン映画のメインポケモンと公開年を示しています。

※現時点で映画は3回見てます。

 

ポケモン映画公式サイト↓ 

http://www.pokemon-movie.jp/

ポケモン映画プレイバック・ザ・ヒストリー↓

http://www.pokemon-movie.jp/history/

 

 

 

 

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓  

 

 

 

 

続きを読む

2018年上半期記事一覧

2018年上半期(1月~6月)に投稿した記事の一覧をまとめました。古いものから順番に並べています。

 

2018年1月~6月を振り返ると、

・常設のポケモンカフェと、ポケモンセンターDXがオープン

・新ポケモンゼラオラ公表(2018年映画『みんなの物語』)

・「名探偵ピカチュウ」発売(3月23日)

・『ポケモン新作発表会』にて、「Let's Go ピカチュウ」「Let's Goイーブイ」の発売を発表

・「ポケモンエスト」配信開始(スイッチ:5月30日 スマホ:6月27日)

辺りが主なトピックスになりますでしょうか。

 

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◆1月 

bitouroupoki.hateblo.jp

 

◆2月

bitouroupoki.hateblo.jp

 

bitouroupoki.hateblo.jp

 

 

◆3月 

bitouroupoki.hateblo.jp

  

bitouroupoki.hateblo.jp

  

bitouroupoki.hateblo.jp

 

 

◆4月 

bitouroupoki.hateblo.jp

  

bitouroupoki.hateblo.jp

 

 

◆5月 

bitouroupoki.hateblo.jp

 

 

◆6月 

bitouroupoki.hateblo.jp

 

 

 

ポケモン映画2018『みんなの物語』公開おめでとう!

2018年7月13日(金)、劇場版ポケットモンスター みんなの物語が公開されました!今年はなぜか、例年の土曜日ではなく金曜日の公開でしたが、公開されたからには初日に見に行ってきました。感想は別途書きます。コチラは今年の映画周辺の色々特典とかグッズとか……。 

 

 ↓感想書きました(追記2018/08/08)

bitouroupoki.hateblo.jp

 

 

 ↓映画公式サイト

www.pokemon-movie.jp

 

 

 

今年の前売券は「風のルギア」、劇場プレゼントは「USUMで配信として受け取れるゼラオラ」と「ガオーレディスクのゼラオラ」です。


劇場では、映画パンフレット・劇場グッズ・劇場で押せるスタンプ・ポケモンデザインのポップコーンケースといった、おなじみのブツを手に入れました。ちなみにブラインド商品のストラップはルギアを当てました。

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今年のポップコーンケース、去年と同じか……?と一瞬思いましたが、今年は昨年と違いラメ入りのクリア素材になっています。今年もステッカーがついてきました。(画像左が昨年のもの、画像右が今年のものです)

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中にぬいぐるみを入れて持ち歩けば、自分のポケモンを主張できます!なんだかちょっとポケスペのモンボみたいです。
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特定の店舗で映画前売券を買うと手に入る特典も、例年通りな感じでした。ポケセンでもらえるクリアカードと、セブンでもらえる特典を手に入れました。今年のセブンの特典は、スクイーズ3個でした(スクイーズとは??)。スクイーズは、そこそこフニフニしていました。

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www.pokemon.co.jp

7net.omni7.jp

 

 

セブンイレブンではさらに、映画公開日辺りから、色々キャンペーンを行っています。パウチゼリーの購入では、2個でマステ1個(全5種)がもらえて、100円お買いあげごとにもらえるポイントでのキャンペーンがあります。また、アイスの購入、2個でクリアファイル1個(全4種)がもらえるキャンペーンがあります。

cam.sej.co.jp

www.sej.co.jp

 

パウチゼリーは1個の値段が高いので、マステ2個ゲットで終わりにしました。ポイントでの抽選は外れました。また、アイスの方はクリアファイル4枚全種ゲットしました。5回に1回マスボが手に入るそうですが、残念ながら4枚ともモンボ100個で、マスボはゲットできませんでした。
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あと、スポーツ報知のポケモン新聞は今年もあったので買いました。昨年に引き続き、四宮義俊氏のビジュアルがセンターページにあります。大きいサイズで印刷されたイラストを見るのはよいものです。
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マクドナルドも映画にあわせてハッピーセットポケモンに。土日にもらえる冊子も手に入れました。ハッピーセットボックスはピカチュウイーブイがいっぱい。

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今年の映画関連書籍ですが、今年は主に下記の2つですかね? 

劇場版ポケットモンスター みんなの物語外伝 エピソード・ゼラオラ』 

コロコロコミック

河本けもん  監: 小学館集英社プロダクション

定価:本体556円+税

発売日:2018/07/13

 

劇場版ポケットモンスター みんなの物語外伝 エピソード・ゼラオラ | 小学館 (閲覧2018/07/16)

https://www.shogakukan.co.jp/books/09142793

劇場版ポケットモンスター みんなの物語』

小学館ジュニア文庫

著/水稀しま

定価:本体700円+税

発売日:2018/7/13

 

劇場版ポケットモンスター みんなの物語 | 小学館(閲覧2018/07/16)https://www.shogakukan.co.jp/books/09231249

両方買いました。例年、コミカライズは映画のストーリーをなぞる内容ですが、今年は違うんですね。どちらかの本にステッカーがついていたのですが、買うときに包装のビニールを開封してブックカバーをつけてもらったので、どちらについていたのか分からなくなりました。

コミカライズは、ゼラオラが中心のお話です。映画本編とのつながりは、別次元として考えた方がよさそう?ちょっとしたことですが、なぜか、割と昔の時代なはずなのにモンボが存在したりします。気にしたら負けか……。

ノベライズの方は、例年通り、映画のストーリーをなぞった内容でした。ほぼ映画通りなので、ストーリーのおさらいにもちょうど良いです。また、映画を見ただけではいまいち分からない、ポケモンが使う技の名前が判明したりします。
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ちなみに、くまざわ書店で買うとポケモンのブックカバーがもらえたので、くまざわ書店で買いました。文庫を買うともらえるブックカバーもほしかったけど、ほしい文庫本が思い浮かばず断念。
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KUMABOOK.NET ホームページ (閲覧2018/07/16)

https://www.kumabook.net/

 

 

 

 

映画公開の少し前の頃、公式からの参加を促す言葉こそなかったものの、一応、タグを公式アカウントが使っていたので、個人的にカウントダウンタグに参加しました。公式は6日前からカウントしていました。

twitter.com

 

↓自作カウントダウン絵4つまとめて。お疲れ様でした。

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Twitterのタグといえば、映画公開前日の7月12日(木)に行われたスペシャル番組、「みんなの物語前夜祭」では、タグの使用が推奨されてました。生コメンタリーでは、Twitterのトレンドに入っているかどうかが話題に上がってました。せっかくなのでタグ付きツイートをして参加しましたが、結構疲れますね……。

twitter.com

 

 

昨年の映画公開直前スペシャルは、「ポケモン映画公開直前 キミにきめた!を観て 友情&本気スイッチ」というバラエティ番組で、「ボルケニオンと機巧のマギアナ」の地上波初放送がなく、寂しかったですね。今年はポケんちと合体した3時間スペシャルで、「キミにきめた!」地上波初放送の上、生コメンタリー番組までやる豪華っぷり。でも、映画見ながらコメンタリー見ながらツイートするのは至難の業でした、難しい。

www.tv-tokyo.co.jp

 

 

 

前夜祭の夜22時頃にピカブイの最新情報が投下されたのにはびびりました。ショックで気持ちが映画どころではなくなりましたが、何とか切り替えて翌日に映画を見に行きました。

twitter.com

ピカブイは13日が予約開始日だから情報を出したのか……。当然予約はしますが、どのポケセンで予約するかでちょっと迷ってます。

 

 

 

 

映画、現時点でまだ2回しか見に行ってません。いずれポケんち辺りで映画のみどころの話があると思うので、それを見てからまた行くことにはなりますが、近いうちに3回目を見たい気もある……。感想はいずれ書きます……。

 

 

 

***************

▼追記(2018/08/08)

別途書いた映画感想の記事を、当記事上部に追加しました。

(学習まんがの)『ポケモンをつくった男 田尻智』を読んだ感想

2018年5月18日発売小学館版 学習まんがスペシャル 「ポケモンをつくった男 田尻智」』(小学館、解説/宮本茂 まんが/田中顕 構成/菊田洋之)を買いました。

 

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↓公式サイト

www.pokemon.co.jp

 

 

 

 

以外、内容の感想。

 

 

 

  

 

あらすじとしては、田尻氏が、自然豊かな町田で昆虫採集にはまり、その熱意がゲームセンターのゲームに移り、同人誌制作から、ゲーム制作をするようになり、苦労の末、ポケモン赤緑が完成する、という内容の漫画になっています。

話はサクサク進んでいきますし、必要なところは押さえてあるので、分かりやすく、読みやすいと思います。こういう人だったんだな、と簡単に知りたい人によいのではないかと思いました。逆に、彼の生い立ちなどについてある程度知識のある人からすると、知っている内容だらけになると思います。

 

個人的に、初めて見た情報かなぁと思ったのは、ゲーフリ内で行われた人気投票のくだり(p123)。人気投票にエントリーしているキャラクターのドット絵のリストにボツポケモンも数匹載っています。このリストの画像は初出…?自分は初めて見ました。採用されたポケモンも、最終的に発売されたものと名前が違う子がいるのも興味深かったです。

 

 

最初この本の情報を見たとき、すごく似ているタイトルの本があったなぁと真っ先に思いました↓

 

宮昌太朗・田尻 智 (2009)『田尻智 ポケモンを創った男』MF文庫ダ・ヴィンチ

田尻智 ポケモンを創った男 宮 昌太朗:文庫 | KADOKAWA

 

上記の本は、田尻氏の過去から、2002年頃までのポケモンの展開を含めた内容についてが、インタビュー形式で詳しく載っています。中古で買えたので自分でも持ってます。コチラの方が、田尻氏についてもポケモンについてもずっと詳しく載っています。より知識を深めたい方はこの2009年の本をどうぞ。

 

 

 

まんがの方ですが、ちょっと引っ掛かった点は、赤緑完成間近でシナリオを書き直したくだり(p137)。「徹夜で取り組んだおかけで完成度があがった」のように書いてありますが、徹夜を否定的に描いてないのってどうなの?と思いました。彼らの成功は、ひとつの生存バイアスのようなものではないでしょうか。もっと自身の健康大切にする言葉などが欲しかったなと思います。

 

また、この本に限らず、学習まんがや偉人話系あるあるですが、もし彼が女性に生まれてたら、この成功は無理だったよねと思うようなエピソードが多いです。

田尻氏の人生に登場した、彼を形作る主な要として、虫取り、ゲームセンター、杉森氏や増田氏(男性)達との親密な交流などがあります。これらは、彼が男性だったからこそ容易にアクセスができたものではないでしょうか。女性がそれらに関わろうとした場合、男性にはない、心理的障壁や犯罪のリスクなどの可能性が容易に想像できます。「ゲームクリエーターを目指す子供達へ」という言葉をかける彼らの中に、この辺りの知識や気配りが十分かというと、まだまだかなぁと思った次第。

 

 

 

学習まんがシリーズの本ということは、街の図書館や、学校の図書室に置かれたりすることになるんでしょうか?そうすると、子供達にとってポケモンがさらに昔の存在になりそうだなぁと思ったり。この本がきっかけで田尻氏の名前を覚える子供も出てきそうだなと思ったり。

 

  

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